自動車学校で行っている限定解除とは何か?

自動車学校で行っている限定解除とは何か?

限定解除(限定解除審査)とは、限定条件が付けられた免許を、限定条件のない免許にするための審査のことです。
一般的によく知られているものは、普通AT限定の免許を持っている人が、普通MTの免許を取得したいという場合に受講します。

限定条件が外れることで、運転可能な車、バイクなどが増えるというメリットがあるのです。
限定解除で、普通車以外の限定解除としては、以下のようなものがあります。

  • 中型8t限定→中型
  • 普通二輪AT小型限定→普通二輪MT
  • 大型二輪AT限定→大型二輪MT

などのパターンです。

限定解除のメリット

  • 仕事での機会拡大: MT車や大型車を運転できるようになり、仕事で扱える車両の種類が増えます。
  • 選択肢の広がり: 趣味や生活で、MT車や特定の車両を購入・運転する選択肢が増えます。
  • 運転技術の向上: MT車の操作を学ぶことで、全体的な運転スキルが向上します。

限定解除のデメリット

  • 追加費用: 限定解除には教習所での追加料金がかかります。
  • 練習時間: MT車の操作に慣れるためには追加の練習時間が必要です。
  • 時間の投資: 教習と審査のための時間が必要です。

限定解除後の注意点

  • 初心者運転の意識: MT車の運転に慣れていない場合、特に坂道や混雑した場所では慎重に運転する必要があります。
  • クラッチ操作: クラッチ操作に慣れるまでは、エンジンストールや発進時の事故リスクがあります。
  • 道路交通法: MT車ならではの注意点(例えば、クラッチ操作中の信号無視など)についても理解しておく必要があります。

限定解除するためには、どのくらい技能教習を受ければよいのか?

限定解除を行うためには、自動車学校の技能教習を所定の時間受ける必要があります。
必要な技能教習の時限数は、希望する免許の種類によって異なるのです。

限定解除で最も多い、普通AT限定の免許を持っている人が、限定解除するためには、技能教習を4時限受けなければなりません。

普通二輪の限定解除の場合、普通二輪AT、小型二輪MTの免許を持っている人は、5時限となります。
小型二輪ATの免許を持っている人は、8時限の教習を受ける必要があるのです。

また、限定解除するためにかかる費用は、自動車学校によって異なりますが、普通AT限定の限定解除であれば、約6万円の費用で行うことが可能となっています。

教習料金については、それぞれの自動車学校のホームページなどで確認しましょう。

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限定解除が必要になるのは、どのような場合?

限定解除が必要になるのは、以下のような場合です。

  • 仕事でMT車を運転することになった
  • マイクロバスを運転することになった
  • プライベートでMTのスポーツカーを購入したい

などの場合です。
限定解除が必要になるケースとして多いのが、仕事上で使用するという場合。
最近では、ほとんどの車がAT車となっていますが、MT車を所有している企業もあります。
また、プライベートでスポーツカータイプの車を購入する場合には、MT車であるケースが多いため、限定解除を希望する人もいるのです。

限定解除の技能教習は具体的にどのようなことを行うの?

自動車学校で行われる限定解除の技能教習は、自動車学校内のコースを使って行われます。
必要な時限数の技能教習を行った後、場内での審査(卒業検定)に合格すると、自動車学校から、「技能審査合格証明書」を発行してもらうことができるのです。

限定解除では、学科教習や路上教習はありません。
また、仮免許試験などもないのです。
すべて、自動車学校内のコースで行われます。

AT車とMT車の大きな違いは、クラッチ操作です。
MT車には、クラッチペダルがあり、クラッチ操作をスムーズに行うことができるかどうかが、審査に合格するための重要なポイントとなります。

具体的な教習内容としては、以下のようなものです。

などが主な技能教習の内容となります。
具体的な教習内容は、こちらが参考になるでしょう。

卒業検定で不合格だった場合には、補習を受けてから再チャレンジができます。

限定解除の技能審査に合格後の流れとは?

自動車学校の限定解除の技能審査に合格しただけでは、限定解除されません。
自動車学校から発行された、「技能審査合格証明書」を運転免許試験場に持参して申請手続きを行います。
申請手続きを行うことで、免許証の書き換えが行われて、限定条件が解除されるのです。
即日免許証の条件が変更されることになります。

注意しておきたいのが、「技能審査合格証明書」には有効期限があるということ。
有効期限は、審査合格の日から3ヶ月となっていますので、その期間内に手続きを行う必要があります。
また、運転免許試験場は、通常、土曜日、日曜日が休みとなっており、手続きを行うには平日となることを理解しておきましょう。

限定解除の申請を行うのに、必要な書類は以下のものです。

  • 限定解除審査申請書(通常、免許センターに準備されています。)
  • 現在有効な運転免許証
  • 自動車学校から発行された有効期限内の技能審査合格証明書

が必要です。
さらに、受験手数料が1,400円かかります。
受験手数料は、それぞれの場所で異なる場合がありますので、よく確認しておきましょう。
技能審査合格証明書を持っていれば、新たに試験を受ける必要はありません。
これから、限定解除を考えている人は、覚えておきましょう。

よくある質問

限定解除は難しいですか?
難易度は個人差がありますが、基本的なMT操作を理解し、場内での審査に合格すれば良いので、適切な練習と指導があれば、多くの人が合格できます。
どれくらいの期間で限定解除できますか?
教習所によりますが、普通AT限定からMTへの解除は最短で数日から1週間程度で可能です。ただし、個人のスケジュールや教習所の空き状況によって異なります。

限定解除の体験談

  • 体験談1: 「限定解除で普通ATからMTに変更しました。最初はクラッチ操作に苦労しましたが、技能教習の指導員の方が丁寧に教えてくれて、1週間で解除できました。仕事でMT車を運転できるようになり、大変助かっています。」
  • 体験談2: 「私は趣味でMT車に乗りたくて限定解除をしました。追加の費用はかかりましたが、自分の好きな車に乗れるようになり、とても満足しています。ただし、MT車の運転は普段のAT車とは全く違うので、最初は慎重に運転することをお勧めします。」

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