自動車学校の卒業検定とはどんな試験?卒検に不合格だった場合はどうなる?
- 2022/5/2
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自動車学校の卒業検定(卒検)とは、自動車学校を卒業するために、最後に受ける技能試験のことです。
学科試験はありません。
自動車学校を卒業するためには、卒業検定に合格しないと卒業することができないのです。
卒業検定では、これまで教習を受けてきた内容を基に、どれだけ安全に運転を行うことができるかをチェックします。
また、卒業検定は、路上と自動車学校内のコースの両方で行われる。
卒業検定に合格すると、自動車学校を卒業することができ、卒業証明書をもらうことができるのです。
卒業証明書は、とても重要な書類で、運転免許センターで本試験を受ける際に、技能試験を免除してもらうことができます。
注意しておきたいのは、自動車学校の卒業検定に合格しても、免許証が交付されるわけではないということ。
合格してもらえるのは、卒業証明書で、免許証は交付されません。
卒業証明書があれば、運転免許センターで学科試験のみをうけ、学科試験に合格すれば、免許証が交付されるのです。
卒業証明書には、有効期限があり、有効期限は1年間となります。
有効期限が過ぎてしまうと、卒業証明書は無効となり、卒業証明書を手に入れるには、再び自動車学校へ通うことになるのです。
卒業証明書の有効期限には、注意しましょう。
卒業検定はいつでも受けられる?
卒業検定は、自動車学校を卒業するための技能試験ですが、いつでも受けられるわけではありません。
卒業検定を受けるには、以下の流れで受けることになります。(普通免許の場合)
① 自動車学校へ入校、運転適性検査
② 第一段階 学科教習10時限 技能教習AT12時限、MT15時限
③ 修了検定(仮免許技能試験)
④ 仮免許学科試験
⑤ 第二段階 学科教習16時限 技能教習19時限
⑥ 卒業検定
⑦ 自動車学校卒業
このような流れで受けることになるので、いきなり卒業検定を受けることはできません。
流れに沿って教習、検定試験をクリアする必要があります。
卒業検定の採点方法と合格率
卒業検定は、減点方式で採点が行われます。
最初の持ち点は、100点で、卒業検定終了時に70点以上であれば合格で、70点未満となった場合には、残念ながら不合格です。
卒業検定では、一緒に指導員が乗車して、指導員が減点となる項目を確認すると減点されます。
とくに、注意しておきたいのが危険な運転です。
危険な行為を行うと即時試験中止となってしまいます。
次のようなものは、危険行為とみなされ即時試験が中止となるのです。
- 一時不停止
- 信号無視
- 逆行 (大)
- 踏切不停止
- 試験管補助
- 暴走
- 後車妨害
- 右側通行
- 安全地帯等進入
- 脱輪(大)
- 接触(大)
- 進行妨害
- 発進不能
- 安全間隔不保持(安全間隔)
など
5点減点
- 右左折方法違反(交差点内)
- 踏切内変速
- 駐車措置違反(駐車措置)
10点減点
- 車間距離不保持(車間距離)
- 急ブレーキ禁止違反(急ブレーキ)
- 警音器使用制限違反等(警音器)
20点減点
- 合図車妨害
- 速度超過
- 交差点等進入禁止違反(進入禁止)
- 徐行違反(徐行)
このように、減点される項目や危険な運転などには決まりがあります。
あくまでも、一例なので、詳細は参照資料で確認しておきましょう。
多くの人が、卒業検定に合格できるのかと不安を感じているでしょう。
卒業検定の合格率は、自動車学校によっても異なりますが、多くの場合、80~90%前後と言われています。
比較的、合格率が高いので、それほど不安を感じる必要はありません。
卒業検定では、緊張しやすいので、落ち着いて、焦らずに臨むことが大切です。
卒業検定に不合格だった場合はどうなる?
卒業検定に不合格だった場合でも、再受験は可能です。
ただし、注意しておきたいポイントもあります。
- 自動車学校の全過程を修了した日から3カ月以内に合格しなければならない
- 不合格だった場合には、一時限以上の補修教習を受けてからでなければ受けられない
- 再受験には補修教習の費用、再受験費用がかかる場合がある(合宿免許などでは、追加費用が発生しないプランもある)
卒業検定に不合格だった場合には、しっかりと運転技術の復習を行い、リラックスして再受験をしましょう。
早く免許取得して車を運転したかったので、18歳の誕生日を迎えて、合宿免許自動車学校に入校しました。
12月生まれのため年末年始を挟むと合宿免許の宿泊施設費用が追加で発生する状況で一発で合格して卒業しなければいけませんでした。
無事に年内で卒業できました。
卒業後は年明け後に本試験を受け合格して1月12日に免許を交付しました。
合宿免許自動車学校で免許取得した経験と一発合格した経験を記事にしていきます。